歴史

観光スポットが点在する引田の古い街並みを散策/香川県東かがわ市

観光スポットが点在する引田の古い街並みを散策/香川県東かがわ市

港が近く、江戸時代から醤油製造で栄えた香川県東かがわ市にある引田(ひけた)。そんな引田には、古い街並みが今もなお残っています。

豪商の古いお屋敷や、赤壁の醤油蔵、郵便局をリノベーションしたカフェなど、レトロな雰囲気が好きな方にもオススメのスポットをご紹介します。

讃州井筒屋敷

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今回、向かった引田の古い街並みがあるのは、JR引田駅から徒歩10分、引田ICから車で10分ほどのところ。引田の観光拠点にもなっているこちらの『讃州井筒屋敷』は、江戸時代から続いていた醤油や酒づくりの商家である佐野家の屋敷を改装した施設です。

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施設では当時の母屋を見学できるほか、東かがわ市の伝統産業である和三盆や手袋づくりの体験をすることも可能。食事処では、引田名物のブリを使用した「ブリ漬け丼」をいただくこともできます。

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かめびし屋

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『讃州井筒屋敷』から徒歩2分のところには、赤い壁が印象的な老舗醤油屋『かめびし屋』があります。『かめびし屋』は宝暦3年、江戸時代に創業したという歴史の長いお店。店内には醤油やもろみ、お菓子を販売しているショップや食事処も。

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「しょうゆのあられちょこ」は、にがり入りこいくち醤油を使用したあられにチョコレートをコーティングしたお菓子。程よい甘さがクセになり、一口食べると手が止まらなくなるおいしさでお土産にもオススメ!

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かめびしの特製もろみが入ったアイスを亀の形をしたもなかではさんだ「かめびしアイスもなか」のほか、「かめびし茶屋」ではしょうゆうどんや、みたらし団子など、かめびしの製品を使った料理がいただけますよ。

まだある!引田の観光スポット

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そのほかにも、明治の初めまで酒蔵として使用されていた施設を活用した『東かがわ手袋ギャラリー』など趣のある施設が並び、街歩きが楽しい引田の街。

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こちらは江戸時代に代々引田の庄屋、大内群の大庄屋を務めてきた『日下家』の長屋門で、国の登録有形文化財に指定されています。

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また、『日下家』の向かいには、昭和7(1932)年に日下家によって建てられた建物『旧引田郵便局』があります。昭和52年まで郵便局として営業していましたが、平成16年に『カフェ・ヌーベルポスト』として生まれ変わりました。昭和レトロな空間でティータイムを楽しみたい!という方は、ぜひどうぞ。

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さらに、『かめびし屋』の近くにある御幸橋を渡った先には引田の氏神様である『誉田(ほんだ)八幡宮』が鎮座しています。

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毎年10月中旬には「秋の大祭」が催され、5mほどの奴(毛やり)を投げる「投げ奴」や、獅子舞の奉納行事が行われます。

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 『誉田八幡宮』からさらに歩いて8分ほどのところを登っていくと、『引田城跡』があります。「引田城」は大化の改新で知られる天智天皇の時代(667年)に「屋嶋城(やしまのき)」と共に築城されたと推定されている歴史の古いお城なのだそう。

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登山道を登っていくため少々大変ですが、本丸跡から見下ろす引田の町並みも、また素敵です! 時間に余裕があれば、こちらまで足を延ばしてみるのもオススメです。

春の「引田ひなまつり」も要チェック

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引田といえば古い街並みはもちろん、毎年ひな祭りの時期に開催される「 引田ひなまつり」も有名です。引田では昔から女の子が生まれると、お雛様をご近所にお披露目する習わしがあり、女の子がいる家には華やかな雛人形が飾られていたのだそう。

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豪華さが過剰になったことで、昭和60年以降は雛人形をご近所に披露することは自粛するようになりましたが、この風習を復活させようと平成15年に「引田ひなまつり」を開催。

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今では、毎年2月下旬から3月3日に民家や商店約60軒の雛人形が展示される引田の一大イベントの一つとなり、毎年約6万人が訪れます。コロナ禍で2020年から中止されていましたが、2023年は4年ぶりに「引田ひなまつり」が開催されることに。期間は3月1日~5日までなので、興味がある方はぜひチェックしてみてください!

関連地域

香川県

瀬戸大橋を介して本州と四国を繋ぐ四国の玄関口、香川県。県民のソウルフードとして親しまれている「讃岐うどん」は、県外からも多くの観光客を集めています。歴史的な観光資源と個性豊かな島々に恵まれてているのも特徴。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した「栗林公園」、長い石段で有名な「金刀比羅宮」に加え、どこか地中海を思わせる美しい小豆島の他、せとうちの風景と現代アートを融合させた取り組みも人気を博しています。